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 横山大観画伯と醉心のつながり。横山大観が最も愛飲した酒が三原市の醉心でした。大観にとって醉心は主食であり、米の飯は一日を通じてわずかに朝お茶碗軽く一杯程度のもので、後は全部醉心でカロリーを取っていたといわれています。大観とのつながりが深かったのは先々代の山根薫(やまねかおる)社長で、出会いは昭和初期にさかのぼります。醉心山根本店の東京販売店にいつも酒を買いに来る上品な女性がいた。どなたかと店の人が尋ねたところ横山大観の夫人だという。興味を持った薫が大観の自宅に伺い酒造りの話をしたところ、名人は名人を知るということかたちまち意気投合。『酒づくりも、絵をかくのも芸術だ』と大観は大いに共鳴した。感動した薫は、一生の飲み分を約束した。横山大観と当時の醉心山根本店社長であった山根薫。熱海の伊豆別荘にて。「甘口とか辛口とかいうが、うちはうま口だ」が薫の口癖だったそうです。一生の飲み分を約束して以来、大観は醉心に毎年一枚ずつ作品を寄贈してくださり、それが集まって「大観記念館」ができあがりました。この記念館は3年に一度文化の日に一般公開されています。大観の作品の他に川合玉堂(かわいぎょくどう)・菱田春草(ひしだしゅんそう)・頼山陽(らいさんよう)の作品も納めてあります。この約束は、昭和三十三年(一九五八年)に大観が永眠するまで続きました。醉心は大観の日々の生活に余りにも密着して居り、戦争が激しくなってからの醉心の運送には大観も大変気を使い五島慶太運輸大臣に依頼した事もあったとのことです。亡くなる二年前、薬や水さえ受け付けなくなくなって重体となったときでも、醉心だけはのどを越したといい、それをきっかけに翌日からは果物の汁や吸物などが飲めるようになり、一週間後にはお粥を食べれるまでになったとの記録も残っています。

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